動画を作りたいけど編集スキルがない…。
そんな悩みを解決する動画生成AIツール「Pika」が注目を集めています。
2025年現在、最新バージョンPika 2.2がリリースされ、誰でも簡単に高品質な動画を作れるツールとして話題です。
この記事では、Pikaの特徴や使い方・最新機能を初心者にもわかりやすく解説します。
動画生成Ai「Pika」とは?
PikaはPika Labsによって開発された動画生成AIです。
2023年にPika 1.0が登場し、現在はPika 2.2まで進化。直感的なUIと高速な処理で、初心者でも扱いやすい設計となっています。
Pikaの特徴
- テキストや画像、動画から生成可能なマルチモーダル対応
- 独自機能「Pikaffects」や「Pikaframes」により、演出の自由度が高い
- OpenAIのSoraやRunwayと比較して、操作のシンプルさと軽快さが魅力
- 現在は日本語未対(英語プロンプト推奨)
- 無料プランの制限がやや厳しめ
- ポイント(credit)を使用して動画生成を行う形式
- 無料プランでは毎日30クレジットが貰える(30以上は使用しなくても増えない)
- WEB版は有料、スマホアプリでは制限有で使用可
- UIがわかりやすく、初心者でもすぐに使える
- 高品質な映像が短時間で生成可能
- 定期的なアップデートで新機能が充実
- 詳細な演出にはプロンプト調整が必要

新規登録後クレジットを確認すると80creditが付与されました。このポイントを使用して動画生成を行います。
登録後クレジットポイントが反映されていなければ、少し時間をおけば付与されます。
Pikaで動画作成した実際のイメージ
動画生成AiであるPikaを使って実際に作り上げた作品を紹介します。参考イメージにしてもらえればと思います。

まず手順としては使用したい画像や映像を用意すること。
今回はChatGPTに作成した、このブログのマスコットキャラクター(キツネのセイちゃん)8枚の画像を使用してストーリー仕立ての動画を生成します。

ChatGPTに「物語」とPikaへ入力する「プロント」を考えてもらいます。

Pikaの「Pikaframes」という機能を使って映像を生成してもらいます。
やったことは「画像」と「プロント」の貼り付け、「各動画の動画生成時間設定」、「出力サイズの設定(リール動画を作成するので9:16で設定)」これだけです。
するとこのような動画が瞬時に作成できます。
自分も作ってみたい!興味がある!という方は続きを覗いていってください。
動画生成Ai「Pika」の料金プランと選び方
Pikaの有料プラン比較と特徴

プラン名 | 月額料金(年間払い換算) | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|---|
Basic | 無料 | 基本機能はスマホアプリで利用可能 毎日30クレジット(約3〜4本の短い動画) 720p解像度 透かしあり 商用利用不可 | 気軽に試したい初心者 |
Standard | $10/月 | 月700クレジット 透かしなし 1080p対応 全モデルアクセス 商用利用不可 | 趣味で高品質な動画を作りたい人 |
Pro | $35/月 | 月2300クレジット 高速生成 透かしなし 1080p対応 全機能開放 商用利用可 | 定期的に動画制作する中級者、クリエイター |
Unlimited | $95/月 | 月6000クレジット 最速生成 透かしなし 1080p対応 全機能開放 商用利用可 | 大量の動画を商用利用するプロ、企業 |
無料プランでできること
Pikaの無料プランは、誰でも気軽に動画生成AIを体験できる入り口として設計されています。お金をかけずに基本機能を試せるので初心者にぴったり。
2024年4月現在、WEB版ではBasicプラン以上でしか利用できなくなっていますが、スマホアプリ版であれば無料で利用することができます。
以下に、無料プランでできることを具体的にまとめました。
- 毎日30クレジットで動画生成:
無料プランでは、1日あたり30クレジットが付与されます。これは約3〜4本の短い動画(5〜10秒程度)に相当します。 - 基本機能はすべて体験可能:
「Pikaffects」(物体を膨らませたり爆発させたりするエフェクト)や「Pikaframes」(最大25秒の動画生成)など、Pikaの独自機能を使用することが出来ます。有料プランと同じクリエイティブなツールを一通り試せるのが魅力です。 - テキストや画像から動画を作成:
英語のテキストプロンプト(例: “A dog running in the park”)や、アップロードした画像をもとに動画を生成できます。特別なスキルがなくても、直感的な操作でアイデアを形にできます。 - 解像度と制限について:
無料プランでは解像度が720p程度に制限されており、生成した動画には「Pika」の透かしが入ります。個人利用やお試しには問題ないものの、商用利用や高画質を求める場合は有料プランが必要になります。
無料プランで作れる例
- 「テキスト入力だけで、5秒の『宇宙を飛ぶ鳥』の動画」を作ってSNSに投稿。
- 「自分の写真をアップロードして、背景が動く10秒のアニメーション」を楽しむ。
無料プランは「Pikaがどんなものか知りたい」「気軽に遊んでみたい」という人に最適。

クレジットは毎日リセットされるから、毎日試して動画生成することができるよ!
有料プランでできること
Pikaの有料プランでは、無料プランで制限されていた機能やクオリティが大幅に解放されます。ここでは、有料プランならではの魅力を具体的に紹介します。
- 高速生成と透かしなしの動画:
有料プランでは、生成スピードが向上し、無料プランで付いてしまう「Pika」の透かしが削除されます。例えば、SNSやブログにそのままアップロードしてもプロフェッショナルな印象を与えられます。 - 高解像度での出力:
1080pの高画質に対応。無料プランの720p制限を超え、より鮮明で美しい動画が作れます。YouTubeやプレゼン用にクオリティを求める場合に最適です。 - credit大量取得:
大量のコンテンツ制作が必要なブロガーやクリエイターにぴったりです。 - 商用利用が可能:
Proプランでは、生成した動画を商用目的(広告、商品紹介、クライアントワークなど)で自由に活用できます。無料プランやTurboプランでは個人利用に限られるため、ビジネス用途を考えているならProがおすすめです。
有料プランの一例
- 「5秒のSNS向けショート動画を透かしなしでサクサク作りたい」人に。
- 「製品紹介用の30秒CMを高画質で量産したい」クリエイターや企業に。
Pika利用時におけるクレジット消費量
Pikaでは動画作成時にクレジットを消費することで動画を生成します。
以下は「Cost per video(動画1本あたりのコスト)」を見やすく表形式でまとめたものです。Pikaのクレジット消費量をモデルや機能ごとに整理しました。
モデル/機能 | クレジット消費量 | 説明 |
---|---|---|
Turboモデル(画像またはテキストから動画) | 5クレジット | 基本的な画像やテキストからの動画生成 |
Turboモデル(Pikascenes、Pikadditions、Pikaswaps使用) | 10クレジット | 複数クリップ統合や追加要素、入れ替え機能を使用 |
1.0/1.5モデル | 15クレジット | 旧バージョンモデルでの生成 |
2.1モデル(画像またはテキストから動画) | 35クレジット | 最新モデルでの基本生成、高品質 |
2.1モデル(Pikascenes使用) | 60クレジット | 最新モデルで複数クリップを統合 |
Proモデル(PikadditionsまたはPikaswaps使用) | 20クレジット | プロ向け機能で追加要素や入れ替え |
Proモデル(Selfie With Your Younger Selfテンプレート使用) | 30クレジット | 若い頃の自分とのセルフィーテンプレート |
ポイント
- Turboモデル: 低コストで素早く生成可能。基本的な用途(5クレジット)から、特殊機能付き(10クレジット)まで。
- 2.1モデル: 高品質だがクレジット消費が大きく、特にPikascenesでは60クレジットと高コスト。
- Proモデル: 中間的な消費量で、Pikadditionsや特定のテンプレートに特化。
- 無料プランとの関係: 毎日30クレジットだと、Turboで3〜6本、2.1モデルだと1本未満しか作れない計算。
動画生成Ai「Pika」の登録方法
アカウント作成の作成方法


- 公式サイトにアクセス(iOSアプリでも利用可能)
- 「Google・Facebook・Discordアカウント」または「メールアドレス」のどれかで登録
- メールアドレスの場合は、SIGN UP(新規登録)に切り替える
- 上から名前(何でもOK 、メールアドレス、パスワードの設定)


その後Pikaからメールが届くので、「Confirm email」を選択してアクセスすれば登録完了です。サイトに戻りメールアドレスを入力してログインを行ってください。
【web版】動画生成Ai「Pika」の機能説明
Pikaには「Pikaframes」「Pikaffects」「Pikascenes」「Pikadditions」「Pikaswaps」といった5つの機能が使用できます。それぞれ見ていきます。
現在Web版の無料プラン(basicプラン)ではPikaを扱うことはできません。スマホアプリの無料プランでならPikaを扱うことができるので後程説明します。
出力設定をまず確認


出力設定を確認するため「Setting」から設定を行います。
- 解像度720p or 1080p
- アスペクトサイズ(Cinema5:2、Youtube16:9、Twitter(X)4:3、Instagram1:1、Portrait4:5、リール動画9:16)
- Negative prompt:画像生成で入れたくないキーワードを入力します。(無記入でもOK)
- Seed:生成結果のバリエーションをコントロールするための数字。お気に入りのSeed値があれば入力、なければ無記入でOK。
Pikaframes(最大25秒の動画生成)
Pikaframesとは、最大5枚の画像をもとに、キーフレームを活用して最大25秒(2025年4月現在)の映像を生成することができます。シーンごとに構成できるため、よりストーリー仕立ての物語が演出可能となります。


①まずは繋ぎ合わせたい画像を二つ以上用意。
※Loop:画像をループして作成させたい場合はチェックを入れる
※More frames:画像を2枚以上入れたい場合はチェックを入れる。


②プロントはChatGPTなどに考えさせてもOK。画像もChatGPTにお願いすれば作ってくれます。


③プロントを貼り付けて実行する。
こちらがpikaのPikaframesで実際に作った動画です。
今回2枚の画像で作りましたが、最大5枚の画像を繋げて作成することができます。秒数や画像毎にプロントを入力してこまかく作ることが可能です。
Pikaffects(クリエイティブを強化)
動画内の物体に「膨らむ」「溶ける」「爆発する」「ケーキ化」などの特殊効果を付与。ワンクリックでダイナミックな視覚演出を追加できます。


今回はPikaffectsから「Poke it」を選択し、エフェクトを加えたい画像を挿入し実行します。
このようにPikaffectsを使えば、様々なエフェクトを使用して動画を作成することができます。
Pikascenes(複数クリップを統合)
Pikascenesでは、複数の画像を組み合わせて1本の動画としてまとめられる機能です。


組み合わせたい画像を二つ以上選択します。
今回はこのブログのマスコットキャラクターである、キツネのセイちゃんを飛行機に変身させて飛び出すシーンをプロントに入力してみます。
Creativeは創造的や個性的な表現にしたいとき、Preciseはプロントの内容からより正確に近づけたい場合に選択します。
こんな感じになりました(笑)
Pikadditions(要素を追加)
Pikadditionsでは、背景やオブジェクト・キャラクターなどの追加素材を指定できる機能。プロンプトだけでは難しい演出を補完可能です。


動画素材と登場させたいキャラクターを張り付けてみます。
出来上がった映像を見てみると、AIが背景映像を読み取ってキャラクターを自然な状態で動かしています。
Pikaswaps(映像内の置き換え)
Pikaswapsは、人物や物体の入れ替えが可能な高度編集機能。
例:人物の顔を差し替える、看板の文字を別のロゴに変更するなど。


動画内の差し替えたい人物をブラシで塗りつぶします。(顔だけ、体だけでもOK)
踊っていた人物が差し替えたキャラクターに代わって実際踊っている動画ができあがりました。
Pikaはスマホでも利用できるのか?
動画生成Ai「Pika」はスマホでも利用できるのか気になりますよね。
PikaはiPhoneやiPad向けに公式アプリを提供しており、App Storeで「Pika – AI Video」を検索すればダウンロードして利用できます。アプリを使えば、外出先でもテキストや画像から簡単に動画を生成できます。
しかし、Android版はいまのところありません。(2024年4月現在)
スマホ利用のメリットと注意点
- メリット:
- いつでもどこでも気軽に動画作成。
- 無料プランもスマホでフル体験可能。
- 注意点:
- PC版に比べると操作性がやや劣る場合あり。
- 高解像度や複雑な編集はPCの方が快適かも。
Pikaで利用できる機能は、アプリであれば無料で貰えるクレジットを使用して動画作成することができます。
- 「Pikaframes」(最大25秒の動画生成)
- 「Pikaffects」(クリエイティブ強化)
- 「Pikascenes」(複数クリップを統合)
- 「Pikadditions」(要素を追加)
- 「Pikaswaps」(映像内の置き換え)
スマホで実際に動画生成pika利用してみた
PikaのスマホアプリからPikaffectsを実際に使用する手順を説明します。
扱いたい画像を選択するだけで、簡単にこのような動画が作れてしまいます。
Pika Aiと他のAi動画生成ツール比較
その他の競合ツールとの比較表
ツール名 | 特徴 | 向いている人 | 商用利用 | 料金の目安 |
Pika AI | 初心者向け 直感的UI 豊富なエフェクト | 初心者〜中級者 | Pro以上で可能 | 無料有 $10・$35 $95/月 |
Runway | 実写風 機能豊富 プロ向け | 高画質が必要な人 | Standardプラン以上で商用可能 | 無料有 $15・$35 $95・$1500/月 |
Sora | OpenAI開発 最高品質 | 将来性を重視する人 | 未定 | ChatGPT Plus以上で利用可) |
Kling | 映画品質 無料利用可だが不安定 | 実験好き・個人ユーザー | モデル依存 | 無料有 約$9~$80/月 |
Pollo | 複数AIモデルを試せる統合ツール | 比較・お試ししたい人 | モデル依存 | 無料有 $15・$29/月 |
Luma | 3D・背景が得意 カメラ視点自由 | 背景表現にこだわる人 | 一部可 | 無料有 $10・$30 $95/月 |
用途別おすすめツール選びのガイドライン
- 初心者でまず試したい → Pika(無料プランあり)
- 実写レベルの映像を求める → Runway / Luma
- 未来技術を試したい → Sora(将来に注目)
- 動画生成を比較したい → Pollo(複数モデル一括体験)
まとめ
Pikaは動画生成AIの中でも使いやすさと機能性で際立つツールです。
2025年最新のPika 2.2を活用すれば、初心者でもプロ並みの動画が作れます。まずは無料プランから気軽に試して、クリエイティブを次のレベルに引き上げましょう!
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